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モノガタ x L'Express
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こんにちは。3月16日(火)です。
今週のメールマガジン モノガタ レ クスプレス をお届けしています。
 
#171 < 認識はどこに > 物語の強み
// 繰り返しと流れ

3社3冊に出てくる人物

今回のメルマガは "(相手の)記憶にひっかかることとは" をテーマにしています。明確な応えはありません、あればよいのですが。。。


前々回のメールマガジンでは、大きすぎて見えない企業「ディズニー」を取り扱いました。

#169 < 書籍群の紹介 > 大きすぎて見えない // 「ディズニー」という会社

大きすぎてよくわからない...それもそのはず、2005年にディズニーCEOに就任したロバート・アイガー(愛称はボブ・アイガー)は大規模な企業買収を複数展開しているからです。

そしてボブ・アイガー自身も、ディズニーの生え抜きではなく、買収された側(放送局のABC出身)の出身であることも興味深い事実です。

さて、このボブ・アイガー。自身の本を含めると、わたしの手元にある3冊の本に登場していることが分かりました。

1.ボブ・アイガー自身による本

ディズニーCEOが実践する10の法則

by ロバート・アイガー(前CEO / 2020年2月に退任)

https://amzn.to/3r7gnwf


2.コンピュータグラフィック映画の先駆け ピクサー社の本

ピクサー流 創造するちから

by エド・キャットムル(同社会長 / 2019年引退)

https://amzn.to/3cxAltT


3.アメコミ(ヒーロー漫画)の先駆け マーベル社の本

MARVEL 倒産から逆転No.1となった映画会社の知られざる秘密

https://amzn.to/3qRTP1g


他社の話にも登場するボブ・アイガー。わたしもたまたまボブ・アイガー自身による1番目の本に触れていなければ気が付きませんでした。ちなみにボブ・アイガーはどの本でも、それぞれの会社に買収を持ち掛けるディズニー側として登場しています。

また、どの本もアイガーの名前が愛称の「ボブ」で呼ばれており、本名である「ロバート」と記載されていないこと。これも記憶にひっかかりづらい理由だと思います。

ロバートとボブでは、随分と印象が違いますよね。
※ロバート=ボブは愛称としては一般的らしいです


ただ、ピクサー社から見ても、マーベル社から見ても、ボブ・アイガーは "いいやつ(ナイスガイ)" で描かれています。

だから、"ボブ" と呼ばれているのでしょうね。

それにしても、ディズニーの代表というだけですごいのに、会社をさらに成長させた人物の印象が残っていなかった事実。

人に認識してもらうのは、やっぱり大変です。

 

ピクサー社の名作「トイ・ストーリー2」での仕掛け


ピクサー流 創造するちから 』を読み直しています。すると、読み落としていたところがボロボロと(笑)

完全なるコンピュータ・グラフィック長編映画を作り、ヒット作を連発させたピクサー社。物語づくりのヒントや苦労がこの本はたくさん述べられています。

たとえば、トイ・ストーリー2の話。

ヒット作の続編は往々にして凡作に終わることが多い。ですが、このトイ・ストーリー2は前作同様にヒット作となりました。

ただ、制作現場の混乱は相当だったよう。なんと公開9か月前に作り直しを決定する状態だったのです。

『 ピクサー流 創造するちから 』によると...
壊滅的に面白くない。話が予測できてしまう
伝えるべき主人公の苦悩に厚みがない

ことが問題とされていました。

映画を見る側は、ピクサー社とディズニー社(すでにディズニー社と提携)の映画だから、なんやかんやとハッピーエンドで終わるはずだ、という期待値があります。

それをよい意味で裏切らないといけない。難しいですよね。

ネタばらしはしませんが、トイ・ストーリー2では主人公の苦悩に厚みを持たせるためにゴールに向けた2つの選択を用意し、さらにそのそれぞれの選択肢に補助キャラクターを登場させることにしたのです。

主人公が単純に2つの道で悩むのではなく、先にそれぞれの道にいる2人の補助キャラクターに行きついた先の幸せや不安を語らせる。それによって、主人公の悩みや決意を増幅させたのです。

言ってしまうと単純なのですが、これが生まれるプロセスは相当な困難だったと想像できます。


相手の印象に残るには、ひと手間、ふた手間とかかるのです。

 

繰り返すこと


物語の強みは、伝えたいことを文脈(流れ)で繰り返し伝えることにあります。

なぜ繰り返すかというと、マーケティングもブランディングも伝える対象は「相手の認識(=頭の中)」だからです。

情報発信側からはコントロールのしようがありません


私自身、先に出したボブ・アイガーなる人物をまったく気にも留めていませんでした。

私の目の前に3回出てきて、しかも、3回目に本人による本を読んでようやく気になったという程(ディズニーという大企業だから気が付いた側面もあります)。

技術の発展で情報収集や情報発信などは手軽になりましたが、その中身の創作や繰り返すことも同じく簡単になったとは限らない。そう改めて認識をしています。

 

コーヒーブレイク

ピクサー社の歴史、改めて、感心するばかり。忍耐の時期がとても長い(ため息がでるほど)。創設者のエド・キャットムルが、ようやく歩き始めたと思えるまでに20年がかかっています。

初動となったコンピュータ映画の実験作がネット上で見ることができます。

アンドレとウォーリーB.の冒険(1984)
The Adventures of André and Wally B. 1984

映像
https://www.youtube.com/watch?v=a_9Tsbduk9E

ウィキペディアによる概略はこちら


紹介した本『 ピクサー流 創造するちから 』も2年かけて執筆がなされたとのこと。世に出してくれたことに感謝です。


:::編集後記:::
本というのは不思議ですね。読み返すと、そのタイミングでの発見がある。また、読み返したくなる本にも出来るだけ出会いたいと思います。
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