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モノガタ x L'Express
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こんにちは。11月17日(火)です。
今週のメールマガジン モノガタ レ クスプレス をお届けしています。
 
#154 < 神話のひろがり > オリオン座と古事記
// お天道様からみる日本の感覚

ギリシャ神話のみならず

わたくし、所属している経営者の団体で会報誌づくりに携わらせていただいています。

近年は表紙絵の調整を受け持っており、今年のテーマは「星座」です。本団体のひろがりを願って、宇宙のひろがりとそれぞれの星座が持つ神話のひろがりを掛けています。

星座がもつ神話は、さまざまな情報がネットでは共有されています。星座がお好きな方は、それらの由縁についてもよくお調べで関心するばかり。

星座の概要を知りたい場合には、ウィキペディアが無難なようです。

そして星座を調べてみてわかるのは、どれもギリシャ神話との関係が深いということでしょうか。

日本人にはなじみがないようでいて、でもギリシャ神話の神々は商品サービス名や会社名などにも使われているので意外と日本人の感覚はそれら神話と近い面もあります。

そしてこの12月はオリオン座をテーマにしようと考えています。

このオリオン座、調べてみると面白い。

なんと日本の古事記ともつながりそうなのです。
 


住吉三神(すみよしさんしん)

オリオン座は、鼓(つづみ)のような形をしていて、中央に3つ星が並んでいるのが印象的です。

この3連星、日本においては古事記とゆかりがあるとされています。

具体的にはそれぞれの星が3つの神からなると言われます。

底筒之男神(そこつつのおのかみ)
中筒之男神(なかつつのおのかみ)
上筒之男神(うわつつのおのかみ)

です。

イザナギがイザナミを黄泉の国から連れ戻そうとするも果たせず。黄泉の国でついた穢れを落とすために川に入り、禊をおこなったそうです。

その際、川のそこで底筒之男神が生まれ、川の中ほどで中筒之男神が生まれ、川の表面で上筒之男神が生まれたといわれます。

禊を行った川は、宮崎県の阿波岐原(あわぎはら)という場所だそう。

当時の日本人の感覚では九州は最果て。かつ、西=太陽が昇る場所とされ、神聖な地域と言われていたようです。

そして、この3連星は航海を見守る神と位置づけられているそうです。

日が昇る場所から生まれた神々がオリオン座の3連星となり、瀬戸内海を行きかう船に安心を届ける役割を果たしていたと考えると、なかなか魅力がある物語りです。



お天道様がみているよ

いまも言うのかどうかわかりませんが、わたしは「お天道様が見ているよ」という言葉を言われた記憶があります。

文字通り、(神様か仏様かはわかりませんが)人智を超えたものがあり、その道に沿って日々を過ごせば、それらが因果となって自らにかえってくるという感覚でしょうか。

この「お天道様」が天からみている、降り注いでいるという感覚は、日本語の縦書きと通じるような気がします。

縦書きと言っても、漢文のそれではなく、ひらがなを混ぜ、それが(草書など)つながる縦糸です。

上が「天」であり、下が「地」です。

言葉は降り注がれるものであり、遮るものがない。横書きの英語とは少し感覚が違います。

経済学者の中谷巌さんが日本人の組織意識は「中空構造(もともとは心理学者河合隼雄さんによる)」にあると述べていました。

日本人には明確な核はなく風船のようである。その風船に誰かが空気を入れ、膨らませると日本人は動くことができる、と。

言いえて妙で、かつお天道様ともつながる気がします。

言語感覚は周囲の物語とつなげてみると、それぞれが有する質感がひょっこりと顔を出したりします。

当然、それら質感は物語りのヒントになることが多いです。

星座=ギリシャ神話だけでなく、古事記ともつながる面白さ。古からの物語りは奥深いです。

 

コーヒーブレイク

井沢元彦さんという歴史小説家、研究家の方が出されている歴史シリーズに「逆説の日本史」というものがあります。

大胆に井沢さんの視点で歴史を述べていく意欲的なシリーズです。

その中で、日本の古代・中世は「呪い、穢れ」でみると分かりやすいと述べている部分があります。

祖先からの呪いを払うために、遷都を繰り返したのが平安時代という説は面白いですし、そのルーツはおそらく古事記にあるのでしょう。

目に見えないものを見よう、表そうとした結果が言語に戻ってくる。そのように感じています。


:::編集後記:::
ようやく!? 読書意欲が戻ってきました。やはり複数の目を通って、世に出る本は話の構成がしっかりしていると思います。

削りに削って、必要な情報のみを届けるスタイルが(いまは)主流の動画とはまったく違うなと、改めて本と動画の良さを学び中です。
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