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こんにちは。12月14日(火)です。
今週のメールマガジン モノガタ レ クスプレス をお届けしています。
 
#210 < 番外編GT14 > グローバル・トレンド2040
// 出現しつつある動き - 国 際:競争激化、不確実、衝突しやすい

国 際:競争激化、不確実、衝突しやすい

『 グローバル・トレンド2040 』、14回目。これまでの4つの潮流が今後20年の土台を築く一方で、同じく今後20年は、主に社会、国内、国際の3つのレベルの "選択"によって導かれていく。
※メルマガ最下部 "コーヒーブレイク"ではこれまでの発行履歴リンクをつけています

個人、そして政策の選択が「社会のまとまり」「各国内のしなやかさ(柔軟性)」「国家間の作用の種類」を決定づける。

https://www.dni.gov/index.php/gt2040-home/emerging-dynamics

社会面:幻滅、情報社会、分断
国 内:緊張、乱気流、移行
国 際:競争激化、不確実、衝突しやすい

今回は3つの動きの最後、「国際」を見ていきます。そして次についても述べておきます。4つの潮流、3つの動きと来まして、次は本レポートの編集陣が描く5つのシナリオが控えています。

 

各国の歴史あり...

まず「国 際:競争激化、不確実、衝突しやすい」をまとめる数行を意訳再掲
https://www.dni.gov/index.php/gt2040-home/emerging-dynamics/international-dynamics

These power dynamics are likely to produce a more volatile and confrontational geopolitical environment, reshape multilateralism, and widen the gap between transnational challenges and cooperative arrangements to address them.

(4つの潮流を受けて)出現する動きは、地政学的な環境を不安定なものにし、衝突も起きるだろう。多国家間の再構築、そして国家間の課題とその課題に対する協調力のギャップが広がっていく


および Key Takeways 3つを軽く意訳

◎「テクノロジー、ネットワーク、情報力の広がり」なる特徴や背景は、従来の力、<軍事、経済、文化>と補完しながら今後20年間、国際的な枠組みを進化させていくだろう

◎米国とチャイナは国際的なウネリに大きな影響力を与えるだろう。その目標は国際的な枠組みや統制への影響であるが、それらには両国が真に関心ある狙いだったりイデオロギーが反映されている。それぞれの同盟国、国際機関にも影響を与える。

◎新旧問わずぶつかり合う可能性がある。抑制が難しい局面もあるだろうし、そもそも協定を欠いている(※補注:想定外の意味に感じる)局面もあるだろう。

 

詳述、見出しを追いながら

冷戦レベル以来、国際的な影響力を巡る熾烈な争いに達する可能性がある。一方で、すべての地域、領域で専制的な力を持つ国が現れることもまたないだろう。広く広く行動主体がおり、それぞれがイデオロギー、ゴール、関心を広げるべく動く。

〇「力」の源とその構成の変化
政府とそれ以外の主体(※補注:会社やNGOなど)が力を合わせていくことは、国際的に影響力を及ぼすには意味あることになるだろう。

Material Power(※補注:国の基礎力、か?)。軍事力と経済力の2つは他の「力」にも影響を与える要素である。

技術力。技術力、とりわけ軍事に関する技術力は、引き続き国の安全、国際的な影響を保障する中核であり続ける。一方で、人工知能、バイオテクノロジー、意思決定に活用できるデータ群は経済成長、製造力、健康、社会の柔軟性とそれぞれに活かすことができる。

人的資産。労働人口が多く、基礎教育が行き届いていること、そして、科学・エンジニアリング・論理力を備えることは国家の進歩にとって望ましい人口構成である。労働人口が多い発展途上国では、基礎教育の改善、スキルの向上、インフラ整備が成長のキーとなる。一方で、成熟した人口構成の国々は冒頭要素が弱くならないように、いま動いている労働人口を再配置する必要がでてくるだろう。

ネットワークとそれぞれつながり(node)。遠隔ネットワーク、金融のネットワーク情報、基本的なデータフローなどがあるゆえ、主だったネットワークの要点を抑えておくことは大切である。それは利点にもなるし、防御力を高めることにもなる。

情報と影響力。ハッとするようなアイデアや物語力は、他者との差別化になる。文化、エンターテイメント、スポーツ、ライフスタイル、技術革新などの"ソフトパワー"は社会の魅力になる。旅行や留学もその地域の魅力を増す要素になるだろう。

柔軟力(resiliency)。つながるがゆえ、柔軟力が問われる。柔軟力とは社会に対する信頼によって蓄積されたものの現れでもある。


〇力を示したい国々(※補注:意訳です。More Actors Asserting Agency)
※補注:国際的な影響力を示したい国々の紹介がされています。相当に長く書かれているため、日本のみをご紹介します。他の国は、チャイナ、ロシア、EU、英国、インドを挙げています。一方で、影響力を増すために動く国々・地域としては、オーストラリア、ブラジル、インドネシア、イラン、ナイジェリア、サウジアラビア、トルコ、UAEを挙げています。

日本。基礎教育が行き届いていて、技術面でも革新的な経済力を持っている。そしてアジア圏とその他の商流においてもネットワークを築いている日本は力を保ち続けるだろう。一方で、人口動態の変化、移民政策へ柔軟でないこと、長年の不況、国家負債の増加などにもまた向かい続けることになるだろう。


〇国際序列の変容
冷戦以来ともいえる動きが国際的に生じている。※補注:イデオロギーなどそれぞれの地域で積み重なったものをベースに記述がなされているため、ここでは項目タイトルを中心にお届けします

イデオロギー主張が進む(チャイナ、ロシアの見方が挙げられています)

取引で一歩前にでるために交渉のつばぜり合いある関係性(ここでもチャイナ、ロシアの見方が挙げられています)

国際序列の動きは、国際機関を弱める。多くの国際機関が西欧主導だったことが述べられ、これからは対応が難しい課題がならぶことを挙げています。気候変動、移民問題、経済危機などです。

国際基準をもとめての争い
新しい水準、基準を設定するルール作りの争いが予想されています。

下記PDFが要点をまとめています。興味があればクリックください。
https://www.dni.gov/files/images/globalTrends/GT2040/international-1.pdf

4つの国際水準グループを仮定しています。それぞれのグループにキーワードが並んでいるので、ここを眺めるだけでも、今後の具体的なヒントになるかもしれません。


〇国家間衝突のリスク増加
衝突の特徴が変わる。hypersonic(超音速技術を活かした兵器があるようです。hypsersonic としか述べられていません)、人工知能、センサー技術の向上、自動化などにより、幅広い攻撃性を備えた兵器開発が進みつつある。物的な攻撃だけではなく、ネットワークや情報を攻撃するといった類のものである。

幅広い攻撃性はある意味、混迷をも示し、私設軍企業、ハッカー、テロリスト集団などが巻き込まれていく可能性がある。

そして抑止力、というものが改めて問われてくる(協定など含め)。

以上です。

前回に続き、本章も扱うテーマは国際と大きく、イチ個人はなにができるのだろうかという章でもあります(^^;)

その中において、新たな水準(=規範づくり)についての下記PDFは具体的なヒントになる気がしています。少なくとも2040年までは続くキーワードです。
https://www.dni.gov/files/images/globalTrends/GT2040/international-1.pdf

また、各国、地域で積み重ねられたイデオロギー。明快に述べられる人など世界にはいないでしょうが、歴史を学び、併せて思想哲学も加味してくことが大切に思います。

次回は5つのシナリオです。4つの潮流と3つの側面を踏まえてのものなので、意外な話や展開は出てこないと思います。そういった着実さもまた本レポートの魅力なのだと思います。

 

コーヒーブレイク

目次とレポートのダウンロードリンクをこちらに載せておきます。目次は迷子にならないための道しるべです。

GT2040 は実務でも使われる資料なので、目次立てもしっかりしていますし、各章の頭に要約が載っています。しかもホームページではご丁寧に下記の並びでそれぞれの記事が用意されています。

ホームページ
https://www.dni.gov/index.php/gt2040-home

└ はじめに
└ 全体要約
 ・5つのキーテーマ
 ・前段と全体要約
└ Covid-19についての言及

└ 構造的な潮流
  └ 人口動態&教育
  └ 環境
  └ 経済
  └ 技術

└ 出現しつつある動き
  └ 社会面:幻滅、情報社会、分断
  └ 国 内:緊張、乱気流、移行
  └ 国 際:競争激化、不確実、衝突しやすい

└ ビデオ
└ 5つのシナリオ
  └ 1.民主主義の再生
  └ 2.世界的に漂流する
  └ 3.競争的な共生
  └ 4.バラバラになる
  └ 5.悲運の連鎖

└ 地域ごとのシナリオ
  └ ラテンアメリカ
  └ 欧州
  └ ロシア&ユーラシア
  └ 中東&北アフリカ
  └ サハラ以南のアフリカ
  └ 南アジア
  └ 北の東アジア
  └ 南の東アジア
  └ オセアニア


ホームージの大枠は以上のようになっています。

なお、GT2040自体のPDFは以下よりダウンロード可能です。

https://www.dni.gov/index.php/gt2040-home/gt2040-media-and-downloads

Current edition
Global Trends 2040: A More Contested World

をクリックです。156ページ。


◇本メルマガのバックナンバーも併せて。

00 GT2040を読み始めたきっかけ
01 はじめに
02 導入~キーテーマ 5つ
03 ステージ構成
04 全体要約
05 新型コロナウィルス要因が未来に与えるもの
06 構造的な潮流 - 人口動態と人類の成長
07 構造的な潮流 - 環境 / 気候変動と環境悪化
08 構造的な潮流 - 経済 / Economic trends
09 構造的な潮流 - 技術 / Technology
10 構造的な潮流 - 振り返り
11 出現しつつある動き - 先にまとめ
12 出現しつつある動き - 社会面:幻滅、情報社会、分断
13 出現しつつある動き - 国 内:緊張、乱気流、移行


:::編集後記:::
イデオロギーなる単語が頻出した本章。たまたま(必然?)ですが、先日読み返した『はじめての構造主義』と重なる部分もあり、興味深かったです。
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