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モノガタ x L'Express
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こんにちは。1月26日(火)です。
今週のメールマガジン モノガタ レ クスプレス をお届けしています。
 
#164 < 文脈が川であるならば... > その幅を広げるのは辞書!
// 辞書の意外な読み方

学生時代、一度は聞く都市伝説

学生時代、こんな都市伝説を(主に国語や英語の先生から)聞いたことはないでしょうか。

辞書に載っている言葉や単語をはじめから覚えていき、そのページを覚えるたびにページを破り食べていった...

なるもの。。。

こうやって文字にするとちょっと怖いですね(笑)

さて、今回のメールマガジンはちょっとゆるめに「文脈力を高めるための辞書の使い方」についてです。

 

アイデアの種としての辞書

劇作家 井上ひさしさんは物を書くときに、ことあるごと辞書に"尋ねていた" と残しています。

おすすめの辞書に挙がるのはこの2冊。

角川必携 国語辞典
岩波古語辞典

これを知って以来、わたしもこの2冊は手元に置いています。古語辞典は使いこなす場面をまだ見いだせておらず、自己満足の世界です(^^)

一方で、アイデアの種として手放せない辞書が私にはあります。

それは漢文学者 白川静さんの『字統』です。漢字の成り立ちを、文字通りビジュアルとして絵から組み立て、かつ、その過程にまつわる物語を添えてくれます。

当然ながら白川静さんによる学説(白川ワールド)なので、これを差し引く必要はあります。しかし、それを補って余りあるほどに単語に対するイメージを広げてくれます。


あと、もう一冊、手元に置いている辞書があります。

それは「英英辞典」です。

英語を母国語とする人が、分からない単語(英語)を引く辞典ですね。当然、英単語が英文で解説されています。

私は2つの意味でこの辞書を手元に置いていました。

ひとつは自己満足(笑)

もうひとつはニュアンスをつかむため。英和辞書で引いても分からない、覚えられない英単語を英語で言い換えたらどうなるのか。記憶の引っかかりを増やすための道具として使っています。

本を読みながら引くというよりは、なんだかしっくりこなかったら辞書を引くという使い方だったのです。

さて、年末年始は英文小説を読むスイッチが入り、辞書を使うタイミングも増えました。と言っても、単語を調べる(英語→日本語)だけならばスマホが便利。英和辞書ホームページで都度検索をしていました。

ところが、前回メルマガ「スマホ脳」で触れたようにスマホで英和辞典を使うと、調べた後に他のことをしたくなるのです。読書も中断されます。

これを止めるために、スマホは手元から話して、紙の英英辞典を引くようにしました。

というとカッコよいですが、やっぱり辞典を引く行為は億劫です

なにかよい方法はないかと調べていたら、こんな動画に出会いました(どの動画かを忘れてしまいました、汗)
 


文脈力を高める辞書の使い方

調べている最中は流して見聞きしてしまったゆえ履歴に残していなかったのですが、辞書のこんな使い方を紹介してくれている動画でした。

それは、辞書は単語を調べるためにあるのではない

調べた単語について、文脈にあった意味以外であってもそれぞれの解説を読むのが大切。そして、それらに解説に通底する文脈を掴むのだ、と。

もしからしたら皆さんはそのような辞書の使い方をされているかもしれません。わたしは "情報摂取" のためにだけに機械的な辞書の使い方をしていました。

いわばパズルのピースと一緒で、その空白に合うか合わないかだけで判断をしていたのです。


空白に埋める辞書の使い方と、言葉に流れる文意を想像する辞書の使い方

おそらく後者の使い方であれば、言葉のもつ文脈が広がり、引いては文脈の幅も広がるはずだと思います。

白川静さんの漢字辞書ではそのような使い方をしているはずなのに、なぜ英語ではそのような使い方をしていなかったのか我ながら不思議です(笑)

たぶん、白川静さんの『字統』はアイデアをひろげるために使っていて、英英辞書は本を読むための道具として使うと割り切っていたからだと思います。

冒頭に挙げた、辞書を食べた人たちはもしかすると文脈を把握しながら辞書を読まれていたのかもしれませんね(単語を引くための道具ではない)。

とはいっても日常生活では辞書を引くことは手間がかかります。気持ちに余裕がないとできません。

ただ、世の中はますます手短さが求められるようになっています。

言葉に含まれる意味の密度も、濃い人とそうではない人の差が開いていくように思います。知らず知らずのうちに。

また、文脈力を高める方法で調べる行為は、長い目で見ればあなたの物語力は高めてくれるはずです。

 

コーヒーブレイク

今回、英英辞典を調べるうちに、恥ずかしながら辞書にも種類があることを認識できました。

英英辞典には、学習者向けの辞書が銘打たれていて、文脈を掴むにはそれら辞書が適しています。言葉の解説が丁寧。「learners dictionary」と分類訳されています。

一方で言葉の意味が調べられる量の多い辞書があります。有名な Oxford English Dictionary(OED)はそのひとつ。わたしの手元にあるのはこのOEDです。

なぜOEDが手元にあるのかというと、学習者向けの辞書の存在を気にかけていませんでした。単純に掲載数が多い方がお得という判断です(笑)

調べるための英英辞典の多くはなぜか1500円ほどで買えてしまいます。一方で学習者向けの辞書は3000円台です。それぞれの存在意義を考えれば当然の価格差なのですが、単純に安い方に惹かれてしまったのはここでけの秘密です(*´з`)

日本の辞典でも初学者向けのものはありますが、コンパクトで持ち運びしやすい必要最低限の辞書といった意味合いが大きい気がします。英英辞典のように学習者向けの辞書って存在するんですかね。

辞書ひとつをとっても言語差があり、興味深いです。

英語は話す人も多いので、辞書を手に取る人も多い。ゆえに辞書の価格を低くしても商売は十分になりたつんでしょうね。


:::編集後記:::
リモート会議が日常になってから、そろそろ一年を迎えます。私自身はといえばリモート会議をした後の疲れ度合いは(顔を合わせる会議よりも)大きいままです。

顔しか映らないので、声の調子やタイミングで情報を読み取ろうとしているからかもしれません。それも通信状況によって変わってしまうので(笑)、さらに疲れます。ゆえにカメラオフでも差支えがない会議の時は遠慮なくカメラをオフにさせていただいています。

また、会議の前後に切れ目がないのも私には合わないようです。"移動する行為"が私にとっては頭を切り替えるスイッチであり、情報を咀嚼する時間なのです。

そう考えると物語に限らず、文脈というのはやはり大切だなぁと思います。また、辞書を読むことは、情報を咀嚼する行為でもあるのかもしれません。

打ち合わせのメモを取るのも断然、紙派ですし、手帳も紙のまま(デジタルは性に合いませんでした)。書く行為で覚えるようにしてるんでしょうね。効率的ではないけど、私にとっては効果的です(笑)
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