Copy
モノガタ x L'Express
ブラウザで読む
こんにちは。4月6日(火)です。
今週のメールマガジン モノガタ レ クスプレス をお届けしています。
 
#174 < 書籍紹介 > フランスの歴史学者
// エマニュエル・トッドの思考地図

あってほしい未来

自動車レース F1グランプリがこんな動画をアップロードしていました。

それは、現役F1ドライバーに子どものころのF1ヒーローを振り返ってもらうという企画。

2021 F1 Drivers - My Earliest F1 Memories
https://www.youtube.com/watch?v=Laz6i7970Ys

動画に登場する現役F1ドライバーの中には、レース中の運転が荒いひともいます(笑)

ただ、そんな彼でも幼少期のF1ヒーローを思い出す顔は、少年のそれなのです。

各ドライバー立場を問わずみんな少年の顔になっている。

素敵な動画であり、まさに物語。

コロナ禍ではありますが、未来のどこかで振り返って笑顔になれる瞬間を重ねていきたいですね。

瞬間をつなげていくことができるのはストーリーテリングの強みです。

さて、この現況をどのように生きていけばよいのか。

日本の出版社「筑摩書房」さんが素敵な企画を届けてくれています。

今週のメールマガジンは書籍紹介です。

...といってもわたしも読み途中。本文が締まりきる内容ではありません。ご容赦ください。

 

エマニュエル・トッドの思考地図

近年、注目をされている歴史学者がいます。それはフランスの学者 エマニュエル・トッド

私自身は 3.11の震災直後に彼の名前を知りました。

家族の形態から世界の多様性を描き出すトッド氏の研究に興味を持ったのです(と分かった風な書き方をしていますが、氏の本は難しく私も持っているだけの状態が続いています)。

余談ですが、フランスは不思議な国ですね。同じように注目をされている思想家(学者)には、ジャック・アタリという人がいます。

さて、筑摩書房さんが企画をしたのは、この変化の数年(とコロナ禍)の中、 "思考すること" についてエマニュエル・トッドに語ってもらおう、というものでした。

よって、本作は日本オリジナルの書籍になっています。

2020年12月25日に発売。2021年3月1日で初版第5刷とのこと。

帯をみると、4万部突破(!!)とあります。

エマニュエル・トッドって、そんなにメジャーなひとだったっけ?

と思いつつも、約4万人に近い人が "思考すること" について興味をいだいているという事実。

なんだか、わたしは勝手に安心感を抱いてしまいました。

冒頭に挙げた、現役F1ドライバーが自身のヒーローを振り返れる未来があったこととつながるような感覚です。

 

思考とは学びつつけること

思考地図とあるので "考えること(プロセス)について触れられている...わけではりません。

トッド氏にとって思考とは考えることではなく、ひたすら "学ぶ(本を読む)" 行為だというのです。

P.45 には

私の仕事の95%は読書です(残りの5%は執筆です)

とあります。

思考をするのも読書。仮説を見つけるのも読書。勇気をもって仮説づけた後は、それを裏付けるための読書...と続きます。

行動すること(アウトプット)が求められる世の中とはいえ、インプットもやはり欠かせないということでしょうか。。※インプットという言葉が難しいですね。トッド氏のインプットは能動的で、知的な格闘であり、旅という感じがします

中でも印象的な提起は、多様性が増す社会の中にあっては意図的なアウトサイダー(枠からはずれて社会を客観視する存在)であれ、というもの。

アウトサイダーであるためには、しっかりとした足腰が必要ということですね。

アウトサイダーであるために、トッド氏は読書を3つに分けています。

それは仕事趣味市民としての読書です。

仕事としての読書はよいとして、趣味としての読書ではSF小説や刑事小説を読んできたとのこと。社会の形の描き方をこれらの小説で学んできたというのです(もちろん自身の精神的な解放/楽しみもあり)。

また市民としての読書も新鮮。物事に対して明確な問題意識を持ち、それについて知識を蓄える行為を指すのです(統計、経済、歴史、社会学を横断する)。


本書は体系的にまとめられているようで、まとまっていないメモ形態。

読みづらさもありますが、部分部分に鋭い切り口の分析が差し込まれています

読み手によって刺さる部分が違うかと思うので、興味のあるかたはぜひお手に取ってみてください。

参考まで)アマゾンへのリンク
エマニュエル・トッドの思考地図 by 筑摩書房 (2020/12/23)
https://amzn.to/2Q35eyz

 

コーヒーブレイク

本書の帯びによるとエマニュエル・トッドは、

・ソ連崩壊、イギリスEU離脱などを予言した現代最高の知性

とあります。

きらびやか! ですが、日々積み重ねということが示されています。


:::編集後記:::
4月ですね。昨年となにが変わったのか。わたしにとって不思議な一年でした(です)。
+ 物語のチカラ を信じて
Story innovation - ストーリー・イノベーション - は
「物語」を用い、貴社(および社内)とお客さまとの関係を維持する仕組み作りをサポート。
本サイトは、コミュニケーション・デザインを企画する
MARC LOGUE(マーク・ローグ)が運営をしています。

MARC LOGUE 代表  原田 健也
メールマガジンバックナンバーはこちら

Copyright © 2021 Story Innovation, All rights reserved.