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モノガタ x L'Express
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こんにちは。8月24日(火)です。
今週のメールマガジン モノガタ レ クスプレス をお届けしています。
 
#194 < 創作時の悩み? > 宙ぶらりんに耐える
// 行動する側と観察する側の見え方の違い

洋書『 Art Thinking 』より

いくつか前のメールマガジンにて、『 Art Thinking 』という本を手に取り始めましたと報告をいたしました。今回は本書から興味深かった箇所をご紹介。

ちなみに "アート・シンキング" とはなんぞやと。ここ数年で認知されてきた "デザイン・シンキング" との比較で著者の考えを引用紹介したいと思います。

原著 P.19
〇デザイン・シンキング(思考)
 創作者の外側に現れるものを大切にする。たとえばサービスや製品について、その利用者側の価値を重視する。プロトタイプ(テスト版)をつくりあげて制作プロセスを加速させるもの。

 → 「これをするにはどんな方法がベストか」という問いかけが走る。

〇アート・シンキング(思考)
 創作者の内側から湧き出るものを大切にする。たとえ失敗したとしても、それでも可能だと信じること(信じられる在り方)。

 → 「この取り組みにはまだどのようなことに可能性が秘められているだろうか」という問いかけが走る。

上記のように述べてます(若干概念的だと著者も書いています^^)。

でも、なんとなく分かりますよね。

本書は "いかにして可能性を抱き続けるか" にフォーカスが当たっています。

すでに見知ったA地点からB地点への移動ではなく、まだ見ぬB地点へとたどり着くためのヒント。それを6つに分けて提案をしてくれています。

今回はそのなかでの興味深かったエピソードを以下に。

※ご参考まで。『 Art Thinking 』、翻訳も出ていました。興味のある方はどうぞ。
アートシンキング 未知の領域が生まれるビジネス思考術 by エイミー ウィテカー

原著はこちら(上記ともにアマゾンへのリンク)
Art Thinking by Amy Whitaker

 

The actor - observer bias

創作プロセスにおいて、自分の活動は遅々として進まず、他人の創作物(完成物)に目が向いてしまう経験。みなさんはお感じになったことありますか。

原著(p.71/もしくは第2章)では、この現象について触れてくれています。

1971年に Edward Jones と Richard Nisbett という社会学者が The actor - observer bias という形でこの現象を述べていると言います。行動する側と観察する側の見え方の違い、ですね。

自分自身が手掛けていることはすべて進行中に見えて、それ以外の世の中のものごとは完全に出来上がったモノ・サービスに見えてしまう、と。

これ、わたしはよく感じることでして、ナルホド~と思ってしまいました(笑)わたしだけじゃなんだ、と思うと、ムズムズした宙ぶらりんな状態に耐えられる気がします。


ちなみにこの宙ぶらりんをこんな風にも例えてくれています。

未知のB地点に向かうには公私分け隔てなく人生を楽しむこと(鳥観)が大切なのに、創作活動では一転して、草むらに潜んで周りをうかがい見るようなもの。視点が大きく変わってしまう、と。

それが分かったとて、どうすればよいのか...についてはいくつかヒントを提案してくれています。が、自分の状態が分かること自体でも有難いことです。
 


判断 or 見定め

宙ぶらりんに耐えるヒント。紙面に限りがあるのでひとつだけ。

自らの創作活動に対して、出来た出来ないの "判断(良し悪し)" を加えるのではなく、敢えて時間や距離をとって "見定める" ことを勧めています。※前者は Judgement 後者は discerning

距離を置くには、心理的にも余裕がないと出来ることではありません。良し悪しの判断をまずは加えてしまえば、確かに楽ではあります。

でも、未知のB地点に行くには、伸びしろや余白がおそらく必要

これらスペースを意図して作っていくことが大切なのかもしれません。

ちなみにレオナルドダヴィンチは自身の創作(絵)に際しては、こんなことを行っていたそうです。

絵を描いていて、距離を置きたくなったら鏡を手にする。描いている絵を鏡に映し、客観的に自分の作品を眺める、と。

これまた、なるほど~ですよね。


ひとつ、と言いつつあともう一つだけ。

創作活動中に意図的に深呼吸をすることも推奨されています。これは禅の世界でも行われていることで、深呼吸をして、自分と目の前のことに向き合う効果が期待されています。

深呼吸ならば場所時間問わずできそうですね^^

 

コーヒーブレイク

本書のエピソードから。わたしも禅の本を読んでいて、見たことのある話です。

魚の世界の話。若い魚2匹と、年老いた魚がいた。ある日、年老いた魚が若い魚にこう問いかけた。

「おはよう、若いの。そっちの海の調子はどうだね?」と。

すると若い2匹は顔を見合わせて言った。「ん、なに、海って?」と言って泳ぎ去ってしまった。

全体を見ること知ることと、日々を生きることのバランス、難しいですよね。このコロナ禍だからなおさら感じます。


:::編集後記:::
暑さがもりもり盛り返してきました(笑)雨の連続のまま、秋に向かったらなんとなく寂しいなと思いつつ、暑かったら暑かったでシンドイ。わがままなわたしです^^

とはいえ、ところどころ秋の気配を感じてきましたね。
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