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パンデミックと霊的変容
ケン
つい先頃、幼い2人の子どもを持つ母親が新型コロナウイルスに感染し、重症化したという緊急の祈りの要請を受けました。彼女はICUで人工呼吸器をつけ、ウィルスと戦っていました。感謝なことに、今では回復して自宅に戻ったと聞いています。ある年配の教会員の男性もコロナウイルス に感染し、彼の場合はかなり厳しい状況だという報告を受けています。
 
今全世界で起こっていることは、決して良いことではありません。悪いことです。コロナウイルスのために多くの人がいのちを失い、また職を失っています。自分の周りでひどいことが起こると、果たして神は本当に良きお方なのか、頼れるお方なのかと私たちの信仰は揺らいでしまいます。
 
聖書では、事の良し悪しは最後まで見ないとわからないので、性急な判断はしないようにと教えています。人生は紆余曲折に満ち、正直なところ予想外なことがよく起こります。しかし、私たちの人生が神の御手の中にあるなら、神はすべてのことを働かせて最終的には私たちの益としてくださると確信することができます。ローマ人への手紙8章28節で、使徒パウロはこう書いています。
 
「神を愛する人たち、すなわち、神のご計画にしたがって召された人たちのためには、すべてのことがともに働いて益となることを、私たちは知っています。」
 
続いて(35〜36節)、あらゆる苦難や危険、迫害(パウロはそれらすべての苦難を実際に体験したことを私たちは知っています。)について言及しています。しかし、興味深いことにパウロはそれらが良いことだとか、悪いことだとか言っていません。私たちが神に属するなら、たとえそれ自体は悪いことであっても、最終的に神はすべてのことを私たちの益としてくださるとパウロはローマ8:28で教えています。
 
ところでパウロがここで言う「益」とは、おもに私たちの霊的な益であり、必ずしも物質的、あるいは経済的な益を意味しているわけではありません。
 
そのことは、次の節を読むとわかります。ローマ8:28は有名な御言葉ですが、29節はそれほど知られていません。しかし、29節を読まなければパウロの意図したことがぼやけてしまいます。「神は、あらかじめ知っている人たちを、御子の形と同じ姿に予め定められたのです。」ですから、使徒パウロが意味した「神を愛する人たちにとって、すべてのことがともに働いて益になる」とは、私たちがイエス・キリストのようになる上で、つまり私たちが霊的変容を経験する上で益になるという意味です。
 
ローマ8:28は素晴らしい御言葉ですが、残念なことに最も誤解され、誤用されている箇所でもあります。例えば、コロナ禍のためにあるクリスチャンが職を失ったとしましょう。その人は、精神的にも経済的にも大打撃を受けてしまいます。そのような状況下にいる人に対し、すべてのことがともに働いて益となると聖書で約束されているから、きっとこの先もっと良い仕事が与えられるでしょうなどと軽々しく励ますのはまちがいです。
 
私がカリフォルニアでの開拓伝道を終えてバンクーバーに戻って来たとき、仕事がありませんでした。9ヶ月の間、失業者でした。私には多くの時間がありましたが、バケーションのような気持ちにはなれませんでした。将来のことを考えると落ち着かず、不安でいっぱいの毎日でした。
 
9ヶ月後ようやく職に就くことはできましたが、それはお世辞にも良い給料とは言えない仕事でした。しかし、そのような痛みの伴う時期に得るものがありました。私は、簡素に生きる術を身につけました。より神に頼りながら生きることを学びました。神の備えも経験しました。住む所や食べ物、基本的な必要(最低限以上のものが与えられることもありました!)が与えられ、今日に至るまでそれらのことに対して神に感謝しています。
 
ローマ8:28において、神はすべてのことを——たとえ悪いことや痛みが伴うことさえも——用いて、最終的に私たちが御子イエスに似た者になるようにしてくださるとパウロは教えているのです。
 
コロナウイルス は悪いことですが、このような状況においても良き賜物を見出すことができます。私自身のことを言うと、自分の人生ですら自分の力でコントロールできないということをコロナウイルス は思い起こさせてくれました。私は積極的に行動を起こし、自分の力で結果を出したいタイプの人間です。しかし、コロナウイルス を通して、自分はただただ生ける神に頼ることしかできない存在であることを改めて自覚する毎日です。自分の力で何かをコントロールできると考えるなら、それは単なる幻想に過ぎません。
 
神の御子であるイエス・キリストは、完全に天の父に頼って生きておられました。パンデミックの中、あなたも私も神により頼みながら生きていると、私たちは少しずつイエスの御姿に変えられていくのです。
 
神は、人類史上最悪のとき、最も悲劇的で醜悪な出来事——十字架——を、この世が知る最も美しい賜物に変えてくださいました。もしあなたがこの十字架の力を信じるなら、また私たちの想像を遥かに超える力を神は持っておられると信じるなら、コロナウイルス だけでなく、あらゆる病、失業、喪失も、神は最も美しい賜物に変えてくださるでしょう。自分が犯した罪も、人が自分に犯した罪、自分の死も、人の死も、神は真に美しいものに変えてくださいます。
 
あなたの人生を神の御手にゆだねてください。そうすると、すべてのことは最終的にあなたにとって益となります。神が、あなたの人生を栄光に満ちた美しいものに造り上げてくださるからです。神は、あなたのうちに神の御子イエス・キリストの形を形成してくださるでしょう。
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・日本と同様、カナダでも新型コロナウイルス感染拡大に歯止めがかからない状態です。カナダは広い国土に人口がわずか3,700万人と人口密度の低い国ですが、5月3日現在コロナウイルス の感染者は59,360人、死者は3,681人と、日本よりかなり多いです。残念ながら、予定していたケンの本『魂のサバイバルガイド(仮題)』の出版は秋以降に延期され、7月の出版記念講演会も全て中止となりました。
・いのちのことば社さんからいつ本が出版されるのか、今の段階ではわかりませんが、出版記念講演会のために準備していた内容を短くして、30分ほどのビデオを制作しようかとケンと話しています。ケンはほぼ毎週オンライン礼拝のためのビデオ
(テンスのオンライン礼拝はこちらから)を制作して慣れていますが、私はカメラに向かって話すという経験をしたことがありません。おそらくたどたどしいものになると思いますが、ビデオ撮りに挑戦してみたいと思っています。もし実現しましたら、出版時期に合わせてこのニュースレターを受信してくださった皆さまに、ビデオのリンクをお送りしたいと考えています。今回でニュースレターは最後ですが、忘れた頃に『魂のサバイバルガイド』のプロモーションビデオのリンクが送られてくると思います。先生方の教会で用いてくだされば、幸いです。
・今回のパンデミックでは、良くも悪くもそれぞれのお国柄が垣間見えますね。のんびりとしたカナダでは、みんなきちんとフィジカル・ディスタンシングを守りながら、イライラする素振りも見せずスーパーの外で順番待ちをしています。息子が通う公立の小学校では、父兄が運営するグーグル・グループで「人と直接会えないこの時期、ハートを家の窓に貼って、道ゆく人に笑顔を届けよう」という提案が出されました。私もジョーイと一緒にピンクのハートマークを切り抜いて、歩道から見えるように窓に貼りました。ですから、うちの近所を散歩すると、かなりの確率で家の窓に貼られた子どもによる手作りのハートを目にすることができ、心を和ませてくれます。今回の冒頭の写真はそこからアイデアをもらって、ハート型の雲にしました。私たちの心が、遠く日本にいる皆さまにも届きますようにと願いを込めて。
・3年半という短い間でしたが、私たちのニュースレターを読んでくださり、どうもありがとうございました。パンデミックが収束したら、また日本でお目にかかれる日が来ることでしょう。その日をケン共々心待ちにしています。
・ニュースレターに関するご意見・ご感想がございましたら、sakikoshigematsu@gmail.com(重松早基子)までご連絡ください。過去のニュースレターは、こちらからご覧いただけます。






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