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マックス・ルケードの教え
ケン 
 数年前、牧師であり作家であるマックス・ルケードと知り合いになりました。彼の著書『アーメンの前に』(日本では未刊)に推薦のことばを書いてほしいという依頼を受けたとき、彼から教えてもらったことがあります。彼が言うには、これまで牧師として行ってきたことの中で最も良かったことは、彼と彼の家族のために毎日祈ってくれる人を教会で募り、120人の人がそれに応答してくれたことだそうです。

 私もその考えに賛同し、早速次の日曜日の説教する前に、私と私の家族のために毎日祈ってくれる人を求めてみました。希望者は私にメールしてくださいとお願いし、その人たちには1〜2ヶ月おきに短い祈りの課題を送ることを約束しました。

 会衆の約10〜15%から応答がありました。私は愛犬を含む家族写真に、Ⅰサムエル2章35節を言い換えた「神の心と思いの中で私たちが事を行うことができるようお祈りください」という言葉が書かれた小さな祈りのカードを用意しました。

 私にメールをくれた人の中には、それまで全く祈る習慣を持っていなかったので、これを機会に祈り始めると言う人もいました。最近「それまでは毎日お祈りをしていなかったのですが、ここ数年は毎日あなたとあなたの家族のためにお祈りしています」と書かれたメールももらいました。

  イエス・キリストの福音を宣言する仕事は、極めて霊的です。その仕事に携わるとき、私たちは霊的領域における目に見えない力と戦っています(エペソ6:10−20)。そのため、どんなときにも「御霊によって祈り」、他の人にもとりなしの祈りを求めたパウロのことば(エペソ6:18−20)に私たちは心を留める必要があります。

  先月、賛美や証し、みことばからなる日本人のための伝道集会に妻の早基子と参加しました。私がメッセージを語り、早基子が通訳をしました。このイベントはバンクーバー日系人福音教会が主催したもので、収容人数が600人あまりのホールで行われました。会場はほぼ満員でした。早基子はこのような舞台で通訳をしたことがなかったので、当日まで彼女は不安でいっぱいで、私たちは10回ほど説教の練習をくり返しました。

  しかし、わかりやすく福音を伝えようとどれほど努力したとしても、聖霊の働きがなければ、私たちの働きは−−たとえ、人間の目から見てうまくいったとしても−−虚しいものであることを知っていました(詩篇127)。この伝道集会と私たちのために、祈りのグループにリクエストを送ってお祈りしてもらいました。

  その夜は、大変祝福されました。早基子もいい仕事をしました。会場のライトはすべて消され、語る私たちにだけスポットライトが当てられていたので、会衆の様子はわかりませんでした。最後に、キリストを受け入れたい人に挙手してもらったのですが、実際どれだけの人が応答したのか私たちには確認できませんでした。しかし、翌日の日曜日、集会に来たと言う人たちが大勢その教会を訪れたと後日知らされました。神が祈りに答えて下さり、集会のさまざまな要素を用いて人々をキリストに導いてくださいました。

  テンス教会では最近、5カ年計画に着手しました。聖霊が私たちの目と耳を開き、神が望んでおられることを私たちが見聞きできるよう、祈りのグループだけでなく、教会全体に呼びかけています。たとえ人間的な思いでは完璧でも、その計画が聖霊の助けが伴う神の計画でなければ、決して役立つものにはならないでしょう。祈りを通して聖霊により頼み、他の人にも同じことを求める必要があります。それは形式的なことではなく、必要不可欠です。

 私が牧会している教会は、かつては閉鎖の危機にありました。また、キリスト教に対する抵抗が強い世俗的な街に存在しています。しかし、近年私たちは礼拝出席者人数と献金額の記録を毎年更新しています。人種的にも社会経済的にもさまざまな背景を持つ人々が、キリストを知り、愛し、仕えたいと願って教会に押し寄せて来ます。私たちの教会で真に偉大なことが起こったとすれば、それはすべて聖霊の働きに他なりません。

 私は、祈りと聖霊の働きの関係すべてを理解しているわけではありません。それを公式のようなものに当てはめることはできませんが、膝をかがめることと神により頼む態度にはつながりがあります。心からの祈りを神は尊んでくださいます。(Ⅰサムエル2:30)

 これは予想外の益ですが、人々に毎日祈りをお願いしたことで、私はもっと聖い生活をしたいと願うようになりました。罪の誘惑を受けたり、道徳面で妥協しそうになったとき、私の頭によぎる思いがあります。「今日も私のために何百人もの人がお祈りしてくれているのに、どうしてそのようなことができるだろうか」、と。

 祈りのグループを持つ別の利点として、神や神の御国、教会やミニストリー、あなたの家族や牧師であるあなた自身を通して聖霊が行っていることに、祈る人々の心が向けられる点があげられます。私たち牧師には、教会の人々のために祈る特権が与えられています。同様に、教会員にも祈りを通して牧師と共に神に仕え、牧師を助けてくれるように招くとき、神の働きにさらに深く関わる機会を彼らに与えることになります。この働きは、牧師も信徒も共に分かち合って行うように神は求めておられるからです。
霊的形成と霊的同伴
早基子
 霊的形成のミニストリーとして、テンス教会では テーマ別にEmotionally Healthy Relationship(より良い人間関係を学ぶ)、Flourish (リーダーの育成)、 Roots (霊的修錬)、Rhythms (伝道の仕方を学ぶ)という4つのコースを提供しています。 その他、Life Groupという名で呼ばれるスモールグループでも、霊的形成をテーマに学んでいる人たちは多くいます。さらにこれから、霊的同伴(スピリチュアル・ディレクション)をこのミニストリーに加える計画をしています。

 霊的同伴という言葉は、プロテスタント教会ではまだあまり馴染みがないかもしれません。霊的同伴とは何かと一言で説明すれば、今神があなたの人生の中で何をしておられるのか判断できるよう、霊的同伴者と呼ばれる専門家が助けることです。福音書の中でも、復活されたイエスがエマオ途上で霊的にも精神的にも混乱していたふたりの弟子に寄り添い、 彼らの信仰の目を開いて霊的現実を見る助けをしておられる箇所があります。あれはまさしく、霊的同伴のあり方を示したいい例です。同伴者は被同伴者の話と神が語られる声に耳を傾け、他のことで気が散っていた被同伴者の心を神に向ける役割を果たします。霊的同伴は古代からキリスト教の伝統の一つでしたが、プロテスタント教会では四十年ほど前にリチャード・フォスターやダラス・ウィラードによって霊的形成が紹介されたのをきっかけに、最近になって再び注目されるようになりました。

 今北米では、一般的なクリスチャンの間でも霊的同伴に興味を持つ人が急速に増えつつありますが、霊的同伴者の数がまだ少ないため、需要が供給に間に合わないのが現状です。ボストンのある教会では、すべての教会員に1年に1度は霊的同伴を受ける機会を設けたところ、教会全体がかつてないほどの大きな祝福を経験したそうです。

 そのミニストリーを指導した霊的形成担当牧師であるミシェルは、かつてケンがメンターをしていた女性だったので、ケンがその詳しい話を聞くことができました。彼女はまず、希望するリーダーたちに霊的ガイド(霊的同伴者になるには数年にわたる専門的な訓練を必要とするので、それと区別する意味で別の名称をつけています。)となるための訓練を与え、霊的ガイドが二人一組で被同伴者と1時間のセッションを持つそうです。(通常、霊的同伴者は一対一で被同伴者とセッションを持ちますが、霊的ガイドの責任を軽くするため、二人で一人の人を導くそうです。)どこの教会でも、信徒同士で霊的な相談事をしたり、質問する機会はなかなかないものです。しかし、この霊的同伴のミニストリーを通して、いきいきとした神との関係が持てるようになった、よりリアリティーをもって信仰生活を送るようになったと多くの信徒が証ししています。

 ミシェルの教会はテンスに比べてかなり小さく、教会員の年齢層も異なるので、私たちの教会でも同じようなやり方で霊的同伴のミニストリーを行うことはむずかしいと思われますが、私たちも実施に向けて今から取り組みを始めています。私事ですが、実は私も来月からオレゴン州にあるSoulformationという団体で霊的形成と霊的同伴の学びを始めることにしました。牧師やクリスチャンリーダー向けのコースなので、2年間の学びのうち、ほとんど地元で勉強できるのがありがたいです。霊的同伴者の資格を取るには、さらにもう一年間の訓練が必要です。今、北米の牧師の間では霊的同伴者の資格を取る人が増えているようです。

 霊的同伴に関しては、ケンのサンフランシスコ神学校の恩師であり、プロテスタントの霊的同伴者としては先駆けであるスーザン・フィリップによる著書『修養する生活(仮題:英語のタイトルはThe Cultivated Life)』(来年初め、いのちのことば社より刊行予定)にさらに詳しいことが書かれてあります。内容は霊的修練に関することで、霊的同伴についても2章を割いて説明されている他、本全体を通して霊的同伴で実際に語られたエピソードが紹介されています。翻訳者の私が言うと手前味噌になりますが、神学校で長年霊的形成と霊的同伴を教えてこられたスーザン先生の経験から、実際的な霊的成長の秘訣が満載されています。また、執筆中に亡くなられたご両親と友人の死の影響を受け、クリスチャンにとっての「終活」もテーマの一つとなっています。書店でこの本を見かけたら、是非手にとってご覧いただきたい一冊です。
今年の1月から始めたこのニュースレターも、お陰さまで1年目最後の号を送ることができて感謝です。毎回記事が長めなので、来年からは読みやすさに配慮して、奇数月にケンと私が交互に配信することにします。来年1月号はケン、3月号は私の記事をお送りします。ニュースレターに関するご意見、ご感想などがございましたら、sakikoshigematsu@hotmail.com(重松早基子)までご連絡ください。過去のニュースレターは、こちらからご覧いただけます。






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