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生涯イエスに従う者となるために
早基子
現在、テンス教会では日曜日に3箇所で6回の礼拝が行われており、来年8月からはブリティッシュ・コロンビア大学の敷地内でも7つ目の礼拝を持つ予定です。今回は、その全ての礼拝で行われている幼児から青年のためのミニストリーについて、その責任者であるミリッサ・ユーイング牧師から話を聞きました。
 
長年テンスの子どものミニストリーでは、「生涯イエスに従う者となるために」というビジョンを掲げています。おそらく日本でもそうだと思いますが、北米でも小さいうちは親と一緒に教会に行くものの、大きくなれば教会を離れて行く子ども(青年)が後を絶ちません。ですから、子どもたちがイエスを知り、救い主として受け入れるだけでなく、一生を通してイエスに従う者となるよう導くことが大切だと私たちは考えています。以前は幼稚園生と小学生、高校生(カナダでは通常小学校が7年生まであり、中学校がなく、その後は高校になります。)、そして大学生と別々にミニストリーを行なっていましたが、現在ではそれぞれ年齢別の責任者はいるものの、ミリッサが全てのミニストリーを統括しています。そうすることで、特にむずかしい小学生から高校生への移行もできるだけ円滑に、全ての子どもたちが続けて教会につながるよう心がけています。
 
ミリッサが小学校の先生の職を離れて牧師となったとき、なぜ子どもたちは教会を去ってしまうのか、あるいは逆に、なぜ去らずに教会にとどまったのかについて書かれたさまざまな調査書やデータを調べたそうです。すると、教会学校でいくら神さまの話を聞き、多くの聖句を暗唱していても、その知識が頭だけにとどまった場合、ほとんどの子どもたちが教会を去って行くことがわかりました。しかし、教会学校を通して1)生ける神と実際出会う経験をしたり、2)クリスチャンの友達ができたり、3)何かあった時に相談できる大人(メンター)に教会で出会った場合、子どもたちは教会学校を卒業しても、生涯教会につながり続ける可能性が高いそうです。つまり、子どもや青年のミニストリーで最も大切なのは、知識が頭だけにとどまるのではなく、心で神を知り、神の愛を実際に体験すること、また目に見えない神との関係を支えてくれる親しい関係を教会で得ることだとミリッサは悟りました。
 
この1、2、3を可能にするためにカギとなるのが、子どもや青年のミニストリーに仕える多くの奉仕者たちです。年齢別に分けられたクラスを教える教師の他に、テンス教会では幼稚園生までは5人に1人、小学生には8人に1人、高校生以上は8〜12人に1人の割合で奉仕者が付きます。ミリッサが最もエネルギーと時間を費やして打ち込んでいるのが、それらの奉仕者を訓練することです。定期的に開かれる訓練会では、いかに子どもたち一人ひとりとコミュニケーションを図るかを教えています。教会に来れば無条件に愛される、受け入れられるという環境を作り出すのが、それら奉仕者の働きによるのです。子どもたちが小グループに分かれてディスカッションをしたり、共同作業をするときも、子ども同士でいかに楽しくコミュニケーションをとり、友情を育むよう助けるのが奉仕者の役割です。
 
小学5年生以降は自分の賜物を見つけて、本人が希望すれば、大人と一緒に奉仕する機会も与えられます。子どもの礼拝のためのサウンド・チェックやステージの準備は、今では子どもと大人の奉仕者が一緒にしています。大人の礼拝でパワーポイントを担当したり、アッシャーや入口で教会に来た人々を歓迎する奉仕に喜びを見いだす子どももいます。奉仕をすることで教会に来ることに新たな意味を発見したり、親や教師以外の大人と親しくなる機会にもなっています。
 
もう一つ、子どもが信仰を育む上で欠かせない要素に親との関係があります。これは家庭で行われることですが、親子で信仰についてもっと語り合う機会を持ってもらおうと、9月の新年度にテンス教会特製のファミリーカレンダーを子どもを持つ家庭に配布しました。カレンダーには予め全てのミニストリーの予定が書き込まれており、習い事ではなく教会行事を第一にしてもらおうという狙いもありますが、今年はアイデンティティーをテーマに、毎月関連の聖書箇所とディスカッションのための質問、お祈り、さらに実行に移すための例などがあげられています。食卓の近くにそのカレンダーを掛けてもらって、食事の時に親子で毎月のテーマについて語ってもらえるよう工夫しています。
 
今回ミリッサから話を聞いて、私自身気づかされたことがあります。教会を離れる、とどまるという決断の分かれ目は結局、霊的形成を経験しているかどうかにかかっているのではないでしょうか。生ける神との出会いによって霊的形成は始まりますが、そのプロセスは長く私たちの生涯をかけて行われるものです。その信仰の旅路を同伴してくれる信仰の友、あるいはメンター的な存在がいなければ、子どもたちはその旅路を全うすることができなくて、教会を去って行ってしまうのです。そのことは決して子どもだけに限らず、大人のクリスチャンにも当てはまるでしょう。
 
教会は神と出会い、霊的形成を経験する場所です。教会でその本来の目的を体験できなければ、大人も子どもも教会を去って行ってしまうのは当然の帰結なのかもしれません。今回メリッサとのインタビューを通して、教会が神や人々との出会いの場であると共に、それらの関係を育み、深めていく場でありたいと改めて思わされました。
・2017年1月から始めたニュースレターも、おかげさまで今月号で2年目を終えることができました。1年目に比べて、読んでくださる方も感想を送ってくださる方も増えて嬉しく思っています。このようなニュースレターに興味のある牧師先生をご存知でしたら、どうぞご紹介ください。新たにメーリングリストに加えさせて頂き、その方にも次号からニュースレターをお送りします。
・霊的形成と共にテンス教会自身に興味を持ってくださる先生方が多いようで、今回はテンスのファミリーミニストリーについて書かせていただきました。これからも、テンス教会で行われているユニークなミニストリーを少しずつご紹介できればと考えています。
・ニュースレターに関するご意見・ご感想がございましたら、sakikoshigematsu@hotmail.com(重松早基子)までご連絡ください。過去のニュースレターは、こちらからご覧いただけます。






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